へんな日本語のわけ その1
電車に揺られながら『問題な日本語』を読んだ。帯には「変な日本語にも理由(わけ)がある」の謳い文句。普段から気になっていた、一見問題がある用法が使われるようになった経緯、理由が簡潔に説明されており、なかなか勉強になった。
服を買いに行くと店員の言葉遣いに違和感を覚えることが多い。昨日思い切り引っかかったのは、「おサイズのほうはよろしかったでしょうか」という言葉である。
(1)「おサイズ」→本来外来語には「お」はつけない。
(2)「~のほう」という言い回しは乱用されている感がある。
(3)「よろしかったでしょうか」はなぜ過去形なのか。
「~のほう」には、物事をぼかしたり遠まわしにして言う用法がある。「給料はどうなの?」と「給料のほうはどうなの?」では、後者のほうが慎み深くなるというわけだ。「~のほう」はまた、何らかの対比、比較がなされている場合にも用いられる。パスタとコーヒーを頼んだ場合に「コーヒーのほうをお持ちしました」と言うのは正解、コーヒーしか頼まなかった場合は不正解だそうだ。
「サイズのほう」という場合は、客に対して慎み深く……とも取れるし、「デザインが気に入ったかどうかはともかく、体型にあっているか」という意味とも受け取れる。そう考えると理にかなった使い方なのかもしれない。
(その2に続く)
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Comments
その本、わたしも本屋さんでパラパラ見ました。
「過去形」でふと思ったんですけど、英語だとたとえばCan you~?よりCould you~?、Shall we~?よりShould we~?と過去形にしたほうが丁寧になりますよね。英語のまねをして過去形にしてるとは思えないけど、なんとなく丁寧に聞こえると思って使うのかなあ?
Posted by: 里緒 | February 22, 2005 at 03:14 AM
目の付け所が面白いですね。なるほど、英語でも日本語でも、過去形にすると一歩引いた感じになるのでしょうか。
たとえば、「雅さんですね」と言われると警察の尋問かなにかみたいで威圧的な印象を受けますが、「雅さんでしたね」ならばもっとソフトな感じがします。現在形だと断定的かつ無遠慮な感じがするので、接客業の人は過去形になりがちなのでしょうか。
Posted by: 雅 | February 22, 2005 at 04:41 AM